積ん読

鹿島茂『神田神保町書肆街考』

書原つつじが丘店でちょっとだけ立ち読み。神保町の書店街の成り立ちについて書かれている。 「白樺派と東条書店」という章があり、里見弴が古本を売った店は東条書店だったとあった(違う店の名前を里見は記憶していたが)。鹿島氏らしい、相変わらずの情報…

譚璐美『戦争前夜:魯迅、蒋介石の愛した日本』

実篤記念館公式twitterに教えていただいた本。出先の書店にあったので、パラッと見る。 内山書店の紹介で魯迅と実篤が会い、魯迅を「いい人物」と見たという実篤の短い感想が出ている。 魯迅は同じ内山書店の紹介で会った野口米次郎に対して、自分の知りたい…

芳賀徹『桃源の水脈―東アジア詩画の比較文化史―』

「桃源郷」の系譜を中国̪詩画、日本詩画からたどる本のようである。未見。Amazonで「実篤」で検索したら、最新のものがこれだった。 上田秋成、「草枕」、 小川芋銭、小杉放菴などもとりあげられ、「アジアにおける『新しき村』運動—— 武者小路実篤から周作…

北村薫『中野のお父さんは謎を解くか』

短編集。「火鉢は飛び越えられたのか」では、尾崎紅葉の亡くなった後、泉鏡花が徳田秋声を殴ったという話がとりあげられているが、その証拠として里見弴の文章も出てきている。いずれじっくり読もう。 中野のお父さんは謎を解くか作者: 北村薫出版社/メーカ…

成田龍一『大正デモクラシー』

岩波新書「シリーズ 日本近現代史」の第4巻。全10巻。台湾の西来庵事件への実篤のコメント(「八百人の死刑」)が言及されているそうだ。 pata: 『大正デモクラシー』 http://pata.air-nifty.com/pata/2007/05/post_c4d2.html

広田不孤斎『骨董裏おもて』

実篤も個展を開いた壺中居の創業者の本。「芸術新潮」にて知る。

『これがワタシたちの小説ベストセレクション70』

マッグガーデン発行。帯に「乙女がトキメクオトコの小説をレヴュー&イラストつきで70タイトルご紹介!!」。いわゆる腐女子向けらしい。なぜか実篤もラインナップされているようなのでメモ。 「ココロモヨウ。」より。 http://joushoukiryu.blog9.fc2.com…

「トルストイの散歩道」

北御門二郎訳のトルストイ民話集「トルストイの散歩道」(全5巻)があすなろ書房から出版。二女・小宮楠緒さんによる児童向け再編集。イラストは和田誠。 あすなろ書房 http://www.asunaroshobo.co.jp/home/index.html 西日本新聞 http://www.nishinippon.c…

『仏教の名随筆』

日経新聞読書欄より。仏教に関する作家達のエッセーを集めたもの(国書刊行会、全2巻)。第1巻に武者小路実篤「幸福な生き方」を収録。

『ベルマークのひみつ』

『ベルマークのひみつ―誰もが集めた、なつかしの〈あのマーク〉のすべて』高井ジロル著、日本文芸社。 著者のblogより。id:taquai:20060629 第4章に「武者小路実篤もベルマーク財団の理事だった!」という記事があるらしいので、メモ。へえーx3。

「全国文学館ガイド」

全国文学館協議会編。しっかりしたつくり。実篤記念館も1ページ。そのほか、有島武郎関係とか川内まごころ文学館とかもある。実篤記念館に関するエッセイを紅野謙介氏が書いていたが、文の感じや勢いが父君敏郎氏にそっくりでびっくり。

獅子文六「南の風」

「『暗夜行路』時任謙作をポジティブにした感じ」だそうだ。hanpukuyokotobyさんによる。時任謙作を引き合いに出した度合いが読んでみないとわからないが、面白い・爽快な作品との感想。 http://d.hatena.ne.jp/hanpukuyokotoby/20050408

太宰治「津軽」

「津軽」の中で、すでに志賀が出てきていたのか。 via http://d.hatena.ne.jp/gravity2/20050129

神西清「ロマネスクへの脱出」

『文芸読本 太宰治』(河出書房新社)所収。「暗夜行路」に滑稽味を指摘しているとのこと。 via http://d.hatena.ne.jp/samsa01/20050208

阿刀田高「アイデアを捜せ」

名作短編の制作過程を読み解く作品らしく、志賀の「赤西蠣太」も取り上げられているそうだ。メモ。 via http://d.hatena.ne.jp/hiruhan/20050209