「2023年の展覧会」を掲載

2023年の展覧会を掲載した。公立の美術館は年度末まで展示予定は発表されないが、私立は少しずつ発表されているのでそれらを反映した。

  • 東京国立近代美術館の「70周年記念展 重要文化財の秘密」は、2022年10月から12月に東京国立博物館で開かれた「国宝展」と対になるようなコンセプトで、近代美術を重要文化財という切り口でどう見せてくれるか楽しみな展示。展示替えがあり、東博の「麗子像」は4/4からの後期展示という情報(「芸術新潮」2022年12月号)もあるので、出品作品を確認して(前後期とも?)見に行きたい。
  • 「生誕120年 棟方志功展」が富山県美術館と青森県立美術館東京国立近代美術館で開かれる。順当に行けば東近美で見るのだが、青森まで見に行くのもありではないかと思っている。コロナが落ち着いたら行ってみたいが、どうなるだろうか。
  • 永青文庫では久しぶりに近代洋画が展示される(「永青文庫の近代絵画-セザンヌ「登り道」を起点に-(仮)」)。白樺派の金庫番、細川護立のコレクションを見に行こうと思う。
  • 東京ステーションギャラリーでは春陽会誕生100年記念展示があるとは驚いた。「それぞれの闘い 岸田劉生中川一政から岡鹿之助へ」がそれだが、劉生は春陽会を追われるようにして退会しており、一方草土社で劉生と一緒だった中川一政は残る(草土社同人だった椿貞雄と河野通勢は劉生と一緒に退会した)という苦い話があり、タイトルからしてドキッとする。どういう展示になるか楽しみだ。
  • 日本民藝館では「生誕100年 柚木沙弥郎展」が楽しみだ。「聖像・仏像・彫像 柳宗悦が見た『彫刻』」も彫刻という観点から柳を見るのは面白いと思う。
  • 東京都美術館マティス展」、前回の展示も見に行っているが、「ダンス」の大きくのびやかな絵が印象的だった。また見たいと思う。実篤がパリで会って話した人だ。そういう人の作品が見られる不思議を体感したい。

2023年の展覧会(武者組)