新潮文庫の100冊(2006)

今年も「新潮文庫の100冊」には実篤の『友情』が入っている。
書店で配っている小冊子に作品紹介があるが、「友情と恋の、どちらかを選ばなくてはならなくなったら、どうしますか……」というリード文は漱石の『こころ』。これが『友情』でもおかしくないが、この辺から混同する人が出てくるのだろう。
『友情』は「好きな女の子と卓球をすることに−あなたならわざと負ける?それとも……」となっていた。
志賀や有島は入っていない。あとトルストイの『人生論』ぐらい。