2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ふらんす堂、仙川に移転

詩歌を中心とした出版社、ふらんす堂の名前は知っていたが、先日同社のブログで「近所の」実篤公園に行ってみたというエントリーをたまたま見つけた。サイトを見ると、今年の5月末に移転して来られたようだ。場所は仙川商店街の桐朋学園側の端。新しくできた…

五十嵐伸治ほか『大正宗教小説の流行』

時折Amazonで「武者小路実篤」と検索して、出版日の新しい順にながめているのだが、今回『大正宗教小説の流行−その背景と“いま”』(五十嵐伸治、佐野正人、 千葉幸一郎、千葉正昭・編)という本を見つけた。白樺関係では、 鈴木斌「白樺派と宗教−武者小路実…

書原つつじヶ丘店・仙川店

京王線つつじヶ丘の駅前には「書原」というすばらしい新刊書店があるので、本好きの方は実篤記念館へおいでの際には、ぜひお立ち寄りいただきたい。北口、スーパーオオゼキの隣の地下で、特に人文系の方には満足していただけると思う。 取次が送ってきた新刊…

伊藤礼「横浜まで」

伊藤礼の『大東京ぐるぐる自転車』はおもしろい本だが、読んでいたら下高井戸から横浜まで自転車で行く話が出ていた。その中で志賀直哉の「自転車」を取り上げて、その自転車好きな様子を説明していたが、明治の中頃、日露戦争の前に、 当時の日本の自転車の…

有島武郎「骨」

有島武郎の「骨」という短篇が、青空文庫で公開されていた。初出:「泉」1923(大正12)年4月1日。 有島武郎「骨」 http://www.aozora.gr.jp/cards/000025/card50010.html

昨日の豪雨、入間川はなんとか無事だったようだ

昨日(8/26)午後の豪雨はすごかったが、実篤記念館そばの入間川の水量をチェックしてみたところ、2.56mまで水かさが増したようだ。あふれるまでにはあと60〜70cmはあったようだが、ふだんほとんど水がない川にどうと水が流れるさまは、気が気でなかっただろう…

奥村直史『平塚らいてう−孫が語る素顔 』

有隣堂で新刊の棚を見ていたら、『平塚らいてう−孫が語る素顔』(平凡社新書)が目に入る。著者は奥村直史。「青鞜」と「白樺」は1歳違い。らいてうと実篤も1歳違い(「白樺」、実篤の方が1年早い)。らいてうのお孫さんが本を書く時代なのである。平塚らい…

有隣堂で「有隣」を入手

出かけたついでに、有隣堂某店に寄る。忘れずに実篤が題字を書いている「有隣」をget。 「有隣」(最新号のページに実篤の題字もあり) http://www.yurindo.co.jp/yurin/?preview_flag=0&flag_no=096 有隣堂の歩み(実篤による扁額の写真あり) http://www.y…

真鶴半島の森

「森さんぽ」というムックを見ていたら、真鶴半島の森林のことがちょっとだけ出ていた。中川一政美術館の先にある、森のことだ。「魚付き保安林」と言って、魚を育む森とある。 いつもは美術館までバスで行って、またバスで折り返してくるだけなのだが、今度…

「ゴッホと亀戸天神」

赤瀬川原平の『東京随筆』を読んでいたら、「ゴッホと亀戸天神」という文章があった。ゴッホが模写した「亀戸梅屋敷」からの連想で、 ゴッホも模写している浮世絵だ。あの光景が亀戸天神にあるのだと、ぼくの頭の中では合体している。 としている。そう考え…

河川の水位情報

8/19(金)に激しい雨が降り、野川の水位も一気に上がって土手が見えなくなってしまったが、調布市内を流れる野川や、実篤記念館のそばを流れる入間川の水位を確認するサイトを紹介しておく。 野川 野川水位局の水位情報(東京都調布市入間町2-22。京王線より…

夏の実篤公園の写真を追加

武者組ホームページに、夏の実篤公園の写真を追加した。 金曜日以降は雨が降って極めて涼しいが、木曜まではとても暑かった。 8/18(木)に実篤記念館と公園に行ってきたが、下の池のほとりの寒暖計も「37度」になっていて驚いた。緑と土のあるところは少しは…

大阪市立近代美術館のweb美術館がひと足早く公開

2016年度開館予定の大阪市立近代美術館のweb美術館が、ひと足早く8/1に公開されていた。コンテンツは少ないが、所蔵作品の一部を見ることができる。岸田劉生の「静物(湯呑と茶碗と林檎三つ)」も細部まで拡大して見ることができ、絵のモチーフとなった、リ…

パナソニック電工汐留ミュージアムの夏休み掲示

昨日行ったら閉まっていたパナソニック電工汐留ミュージアム。本社ビルの中にあるために、夏休みは全館閉館なのはやむをえない。美術館は月曜が休みという固定観念で行った私が悪い(チケットにも書いてあった)。 それでも休館に気づくまで、館をぐるっと回…

「緒方拳からの手紙」展へ行ってきた

日本橋三越の「緒方拳からの手紙」展の最終日に行ってきた。人出はあったが窮屈ではなかった。『緒方拳からの手紙』(文化出版局)を予習のつもりで読んで行ったら、本の内容がそのまま展示されていた。出版に使った素材をそのまま展示したような感じ。それ…

『文豪怪談傑作選・大正篇 妖魅は戯る』に志賀作品

今月発売の東雅夫編『文豪怪談傑作選・大正篇 妖魅は戯る』(ちくま文庫)に志賀直哉の作品も収録されているらしい。bk1にあった、編者による内容一覧を見ると、「イヅク川/夢/焚火/梟/黒犬/夢から憶い出す/病中夢/昨夜の夢/妙な夢/怪談」だそうだ…

白樺学園初戦突破

昨日白樺学園が鳥取商業に3-2で勝ったが、Twitterでも白樺学園を白樺派にからめたtweetがちょっとだけ流れていた。次は智弁和歌山戦。

「その妹」上演決定!

Twitterを見ていたら、実篤の「その妹」が今年の12月に上演されるというtweetがあった。出演は市川亀治郎、蒼井優ほか。検索してみると、市川亀治郎のサイトに情報があった。 演出:河原雅彦 出演:市川亀治郎、蒼井優、秋山菜津子、鈴木浩介、水野あや、内…

武者小路通り

今日、茶道の武者小路千家「官休庵」に自動車が突っ込み、塀を壊したというニュースがあった。所番地は京都市上京区武者小路通新町西入ル(産経新聞などは京都市上京区西無車小路町という表記をとっていたが)、武者小路家の名前の由来となった通りである。…

岩波文庫フェア 名著・名作再発見!

新潮文庫などにくらべると地味だが、岩波文庫でも「名著・名作再発見! 小さな一冊を楽しもう」というフェアをやっていた。見つけたので、メモ。 実篤はなし 志賀は「小僧の神様 他十篇」 その他は、トルストイ「民話集 イワンのばか 他八篇」(中村白葉訳)…

「浅川伯教・巧兄弟の心と眼−朝鮮時代の美−」(千葉市美術館)

今週8/9から、「浅川巧生誕120年記念 浅川伯教・巧兄弟の心と眼−朝鮮時代の美−」が千葉市美術館で始まる(10/2まで)。首都圏では他に山梨県立美術館か栃木県立美術館なので、千葉がいちばん近いか。図録の通信販売も始まったようだ。 また、浅川兄弟につい…

「ゴッホ」のひまわりが見頃(3題)

愛知県江南市小杁町の国営木曽三川公園フラワーパーク江南で、ひまわりが見ごろ。ゴッホやモネが作品に描いたひまわりをイメージして品種改良した「ゴッホ」や「モネ」など11種約2500本。「ゴッホ」の前には額縁風の木枠が置かれ、絵の中に入ったような写真…

夏の高校野球に白樺学園

明日から始まる高校野球。今年は東日本大震災の被災地からの出場校が注目されているが、武者組的には北北海道代表「白樺学園」に注目だ(安直?)。大会4日目第3試合で鳥取商業と対戦する。 asahi.com(朝日新聞社):高校野球 http://www2.asahi.com/koshie…

墨子と実篤

墨子の兼愛・交利説は博愛・平和主義とも解され、理想主義の実篤に近いと思われるかもしれない。だが実篤が墨子をどう評価していたかは、読んだことがないため、何とも言えない(全集にも入っていない)。戦前の仕事がない時代に、偉人の伝記を書いていた中…

半藤一利『墨子よみがえる』の参考文献に実篤

半藤一利の『墨子よみがえる』(平凡社新書)はおもしろそうだったので、図書館で借りてみる。まえがきを読んで、あとがきを読んで、参考文献をちらっと見たら、実篤の『墨子』(1935、大東出版社)も挙げられていてびっくり。実篤に呼ばれているのか、呼び寄…

話すように書くのは、文章が苦手だから?

とあるwebの記事を見ていたら、「文章を書くことにあまり慣れていない人は(略)文章を書くと考えずに、(略)試しに口に出してしゃべってみよう」と書いてあった。そう思ってみると、実篤の文章は対話が特徴的だが、それは文章が苦手だったからかもしれない…