特集展「人間を描く―さまざまな人物表現」展@岡谷美術考古館(長野県岡谷市)

 昨日に続いて長野県の話題。岡谷市の岡谷美術考古館では、特集展「人間を描く―さまざまな人物表現」展が開かれている。会期は3/2(金)〜5/6(日)。岡谷にゆかりの深い高橋貞一郎、野村千春、田中隆夫の人物画を紹介しているが、注目したのは高橋貞一郎の「髪結いの図」(1934)。
 高橋は岸田劉生に師事し、岸田家とも家族ぐるみのつきあいだった。「『髪結いの図』は、岸田の娘・麗子が高橋の妻の髪をすき、その傍らに同じ名前を付けた長女・麗子が立っている絵」(長野日報の記事による)とのこと。
 岡谷美術考古館の展覧会案内のページでは、同作品の小さい画像しかなかったが、作品紹介のページに大きな画像を見つけた。こちらには新聞にあったような作品の説明はなく、ただ作家の紹介しか書かれていないのが残念だ。麗子さんが少しだけ見える絵である。インターネット上だけでもぜひご覧いただきたい。
岡谷ゆかりの3画家 美術考古館で特集展(長野日報
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=6663
岡谷美術考古館
http://www.okaya-museum.jp/
「髪結いの図」高橋貞一郎(1897〜1955)
http://www.okaya-museum.jp/exhibit/details/70.html