海野弘の『おじさん・おばさん論』を読んだ。親子のような上・下関係ではなく、斜めの関係というのが興味深かった。著者自身の話も書かれていたが、私もおじ・おばから受けた影響は小さくなく、それをあたたかく思い出せただけでも読んで良かった本だ。なお、おじ・おばに関するエピソードが100取り上げられているが、それらは西洋の話のみで、日本や東洋の例はない。
また、ゴッホがセント伯父から受けた美術への興味や、ロダンに与えたテレーズ叔母の影響など、伝記をよく読んでいないため、勉強になった。実篤も叔父である勘解由小路資承から大きな影響を受けており、おじ・おばの話はこのあとも注意して見ていきたい。
- 作者: 海野弘
- 出版社/メーカー: 幻戯書房
- 発売日: 2011/04
- メディア: 単行本
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