『浅川伯教の眼+浅川巧の心』

『浅川伯教の眼+浅川巧の心』(伊藤郁太郎・監修)を借りてきて、ながめている。高崎宗司氏のインタビュー(聞き手は杉山享司氏)や土田眞紀氏の論文などがありワクワクするが、最後にある伊藤郁太郎氏と熊倉功夫氏の対談がすごかった。お互い譲らずスウィングしない対談で、予定調和を拒否したセメントマッチみたいで、読んでるこちらの方がハラハラしてしまった。民藝派と思って読んでいた熊倉氏が柳をバッサリ斬っていたり、とても刺激的だった。
それにしてもこの装丁はどこか落ち着かない。浅川巧はクリスチャンだったから、プラスを十字架に見せてもいいのかもしれないが、李朝陶器というイメージからは遠くてピンとこない。

浅川伯教の眼+浅川巧の心

浅川伯教の眼+浅川巧の心