松屋銀座の柳宗悦展へ行かれた方のblog

今度は松屋銀座で開かれていた「没後50年・日本民藝館開館75周年 −暮らしへの眼差し− 柳宗悦展」(既に終了)へ行かれた方の記事から。
「作品数はそれほど多くないし、それにしては宗理の作品が宣伝のように結構置かれているし」「展示の後はデパートらしく、展示作品以上に量の多い工芸品が販売されていました。」とあるのを見ると、やはりデパートの展覧会というものには期待してはいけないんだなぁと改めて思う。私ももう15年ぐらい前になるが、新宿三越新館(今は大塚家具)で開かれた梅原龍三郎展を楽しみにして行ったら、あまりの体たらくに憤慨したのを今でも忘れない。
また会場内で柳と一緒に写真に写っているのは自分の父だと話しかけられたエピソードから「こういう民芸の生き証人のような人たちに取材するとしたら、今がギリギリなんだろうなあ」「若い美術評論家や大学の先生の話にはあまり興味がありませんが、こういう方の話はぜひ聞いてみたい。日本民芸館はそういうイベントをたくさんやるべきじゃないかなあ。」と書かれていたのには同感である。ただ、民芸館の人たちはその「生き証人」だったり、そういう方に親しく接していた人だったりして、その貴重さがピンときていないのではないかと思う。
私も実篤に直接接し得た世代ではないので、直接接した方のお話はとても興味をもって聞いている。そのありがたみがわかると言うか。そういう立場から、これからも実篤について知りたいし、書き残していきたい。