「『武者小路実篤の研究−美と宗教の様式−』を読むために」(実篤記念館)

昨日の午後、実篤記念館の読書講座「『武者小路実篤の研究−美と宗教の様式−』を読むために」を受講してきた。講師は寺澤浩樹先生(文教大学)、会場は調布市東部公民館学習室(概要は9/25に紹介。id:musha-gumi:20110925:p2)。昨年刊行された『武者小路実篤の研究−美と宗教の様式−』の基礎となっている、文芸学についてのお話だった。
国文学の歴史から文学研究の方法について説明され、その中での文芸学についての説明をお聞きした。学問的な話だったので簡単ではなかったが、わかりやすい語り口と説明で、最後まで聴き通せた。
「私は『友情』が一番好きだ」「研究には『好き』という気持ちが大事」という話には勇気づけられた。また、「『余韻』の説明が重要」というお話や、実篤と同時代のハイデガーの言説を実篤が作品の中で言っていたことと並べてみるなど、勉強になった。