「野島康三 肖像の核心展」を見学(松濤美術館)

今日は渋谷区立松濤美術館の「野島康三 肖像の核心展」を見学してきた。期待通り、とてもおもしろい展示だった。肖像写真は肖像画のように味わい深いものだったし、モデルFの連作は見入ってしまう(魅入られてしまう?)。静物も存在感がものすごくあったし、後期の写真はよくわからなかったが、活動全体を見ることができて、とてもよかった。
野島に関係する人々の資料も展示され、兜屋画堂での活動なども興味深かった。白樺派の面々との写真もあり、富本憲吉、柳宗悦岸田劉生からの手紙などもあって、白樺ファンにはグッとくる展示だった。図録もすばらしく、年譜や主な活動、代表作のみならず、各種資料、野島宛ての書簡なども収録されている。それで1,500円ということだったので、迷わず買った。他にも野島関係の図録や書籍があったが、京都国立近代美術館のものを買った(これも1,500円)。
展示は11/15(日)まで。興味の出てきた方は、帰りは渋谷までぶらりと歩くのとセットで行かれてみてはどうだろうか。

野島康三写真集

野島康三写真集

渋谷区立松濤美術館
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/