「生きること〜高田博厚と実篤〜」を再度見学(実篤記念館)

先々週は時間がなく、ビデオを見ることができなかったので、再度実篤記念館へ。ビデオは昭和60年に鎌倉市が制作したもの(27分)。高田の活動を鎌倉市の自宅2階にある作品を交えて紹介している。図書館から高田の本を借りて少し読んだが、その難しい文章とは対照的にやさしい物腰であった。年譜などを見ていたので、紹介もよくわかった。
その後展示作品を見ると、あのへらのような親指で実際に映像で見た高田がつくったのだと思うと、作品をはさんで高田と対面しているようで、少し違って見えてきた。改めて見ると、今回の展示で重要なのは「実篤像」ではないかと思った。実際につくった昭和36年頃の好々爺然とした実篤ではなく、高田の内面にあった厳しい実篤の姿が表現されていて、それは実篤のどんな面を表しているのか考えてみよう。