講演会「孫からみた 武者小路実篤」

昨日、実篤記念館主催の記念講演会「孫からみた 武者小路実篤」を聴講してきた。講師の武者小路信和氏(大東文化大学文学部准教授)は、実篤の二女・妙子さんの二男で、祖父としての実篤について、いろいろと思い出を聴くことができた。とつとつとした話し方から祖父への愛情がにじみ出てくる、よいお話だった。幼いころからおじいさんにそっくりと言われて複雑な気持ちだったと言われたが、髪型などは違うが、よく見ると顔の感じにたしかに実篤に似たところがあるように感じた。
三鷹の家で一緒に暮らしたころは幼くて、もったいないことにほとんど記憶がないとのことだったが、仙川の家のお話(下の池で泳いだそうだ!)などはとてもおもしろかった。また欧州旅行についても少しふれられて、行きの船内で知り合った岡義武(東大教授)を頼ってロンドンで美術館めぐりをした話も、実篤らしいというかなかなかすごい話だと思う。