実篤記念館友の会「観梅のつどい」

今日の午後は、実篤記念館友の会の「観梅のつどい」があった。ここしばらくとても寒かったため(夜中に雪が降った日もあった)、残念ながら今年は梅が一輪も咲かない中での開催になってしまった。

第一部は記念館でのミニコンサート。満席御礼。琴と尺八、今年はヴァイオリンとチェロという組合せだった。珍しい二十弦という、通常の十三弦よりも七本弦が多い琴も演奏された。琴と尺八による「雪舞」という曲は、ポップな歌謡曲調のところもあるなと思ってみたり、ヴァイオリンとチェロによる「見上げてごらん夜の星を」聞いて震災後のことを思い出したりした。

第二部は東部公民館での交流会。記念館の伊藤さんから、先日公開された「友情」の朗読映像にまつわるお話と、今日刊行された武者小路辰子さんの『父・実篤の周辺で』のお話をお聞きした。「友情」はよく知っている話のつもりだったが、改めて朗読を聞くとまた新鮮な感じがした。出演は松尾智昭さんと関塚まいこさん。記念館の映像試聴システムで見ることができる。『父・実篤の周辺で』は、『ほくろの呼鈴』の続編ともいうべき本で、友の会25周年を記念して出版された。記念館だけでの販売。身近から見た実篤と家族、その友人たちの姿が記録されていて、貴重な本だと思う。