「文藝春秋」2009年1月号

「文藝春秋」2009年1月号(12/10発売)の特集「完全保存版 昭和の遺書」に、実篤の名前があったのでさっそく見てみた。遺書が紹介された記事が並んでいるのかと思ったら、梯久美子という筆者が一連の文章として書いていて、その中に遺書が引用されているというかたちだった。年代順に書かれていて、昭和が終わったところから改めて作家やスポーツ選手など分野別に書かれている。
実篤は太宰治と対で、妻への遺書ということで書かれていて、安子夫人を見舞ってから原稿用紙に書いた手紙の下書きがとりあげられている。90歳を過ぎてなお、妻に愛していると語りかけている、有名な文章だ。
文藝春秋 2009年 01月号 [雑誌]
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/index.htm
引用は武者小路辰子さんの『ほくろの呼鈴』から。現在は絶版で、実篤記念館のミュージアムショップでのみ購入可能。Amazonでは中古で7,000円とかいう値段がついているが、記念館なら1,800円で手に入る。
http://www.mushakoji.org/museum_tosho.html