実篤

「『武者小路実篤の研究−美と宗教の様式−』を読むために」(実篤記念館)

昨日の午後、実篤記念館の読書講座「『武者小路実篤の研究−美と宗教の様式−』を読むために」を受講してきた。講師は寺澤浩樹先生(文教大学)、会場は調布市東部公民館学習室(概要は9/25に紹介。id:musha-gumi:20110925:p2)。昨年刊行された『武者小路実篤の…

白樺文学館の武者小路実篤展へ行かれた方のblog

ネットを徘徊していたら、我孫子の白樺文学館で開かれている武者小路実篤展に行かれた方の記事を見つけた。「ほとんどが絵画」ということであれば、行かなくてもいいかなと思う。 それよりもその後に行ったと写真がアップされていた、川村邸が良さそうだった…

百年文庫96『純』に「馬鹿一」収録

ポプラ社から出ている百年文庫というアンソロジーシリーズの第96巻『純』に、実篤の「馬鹿一」が収録される。その他に高村光太郎「山の雪」と宇野千代「八重山の雪」を収録。純 (百年文庫)作者: 武者小路実篤,宇野千代,高村光太郎出版社/メーカー: ポプラ社…

これまでの読書講座の記録(実篤記念館)

このブログにもここ4回分の読書講座の参加記録は残していた。短いものでも残っていればそれなりに意味があると思うので、リンクを張っておく。 [講座]「『ある青年の夢』を読む」を受講(2010年9月5日)(id:musha-gumi:20100905) [講座]「小説『真理先生』を読…

「『友情』を読む」(実篤記念館)

昨日の午後、実篤記念館の読書講座「『友情』を読む」に参加してきた。講師は瀧田浩先生(二松学舎大学)、会場は調布市東部公民館和室。予想に反して10名弱のこじんまりとした講座だったが、「友情」を「お目出たき人」などと比較した興味深いお話だった。 …

「大人の文房具」に実篤の万年筆

8月下旬発売の「大人の文房具」というムックに「作家の道具」というコーナーがあり、そこに1ページ、「武者小路実篤とパーカーの万年筆」と紹介されている。ちょうど書店に並んでいるころだと思うので、ご参考まで。大人の文房具【文豪たちに愛された傑作文…

NHKアーカイブスの解説への疑問

NHKアーカイブスの実篤の回、第1回は無事録音できた。実篤のインタビューを放送する前の解説を聴き返しているが、2つ気になる点がある。 1つ目は、「武者小路」の読み方について。大村氏は「ムシャノコウジが正しいが、世間一般がムシャコウジと言うように…

「その妹」公演の公式ページ公開

2011/8/10に書いた(id:musha-gumi:20110810)、市川亀治郎・蒼井優による「その妹」の公式ページが公開された。広次に市川亀治郎、その妹・静子に蒼井優、西島には段田安則が扮する。前売り開始は10/22で、公演スケジュールも出ている。 「その妹」公式ホーム…

実篤と志賀の肉声がラジオで流れる

「NHKラジオアーカイブス」(NHKラジオ第2放送)では、文豪や知識人の肉声をNHKのライブラリから選んで放送している。9月は武者小路実篤、10月には志賀直哉の回。実篤の第1回は明日である。 放送は毎週月曜20:30〜21:00、再放送は翌日火曜10:00〜10:30 解説…

「その妹」上演決定!

Twitterを見ていたら、実篤の「その妹」が今年の12月に上演されるというtweetがあった。出演は市川亀治郎、蒼井優ほか。検索してみると、市川亀治郎のサイトに情報があった。 演出:河原雅彦 出演:市川亀治郎、蒼井優、秋山菜津子、鈴木浩介、水野あや、内…

墨子と実篤

墨子の兼愛・交利説は博愛・平和主義とも解され、理想主義の実篤に近いと思われるかもしれない。だが実篤が墨子をどう評価していたかは、読んだことがないため、何とも言えない(全集にも入っていない)。戦前の仕事がない時代に、偉人の伝記を書いていた中…

半藤一利『墨子よみがえる』の参考文献に実篤

半藤一利の『墨子よみがえる』(平凡社新書)はおもしろそうだったので、図書館で借りてみる。まえがきを読んで、あとがきを読んで、参考文献をちらっと見たら、実篤の『墨子』(1935、大東出版社)も挙げられていてびっくり。実篤に呼ばれているのか、呼び寄…

話すように書くのは、文章が苦手だから?

とあるwebの記事を見ていたら、「文章を書くことにあまり慣れていない人は(略)文章を書くと考えずに、(略)試しに口に出してしゃべってみよう」と書いてあった。そう思ってみると、実篤の文章は対話が特徴的だが、それは文章が苦手だったからかもしれない…

「大和川酒造コレクション展」

実篤の作品は1点だけだと思うが、取り上げておく。福島県立博物館(会津若松市)で開催中の「テーマ展 大和川酒造コレクション展」に実篤の「武者人形之図」(1951)が出展されるようだ。福島県喜多方市の大和川酒造に伝えられる品々が展示される。サイトを見…

実篤の物故記事

いろいろ検索していたら、東京文化財研究所のサイトに物故記事を集めたページがあるのを見つけた。その中の1976年のページに実篤の記事もあった。 東京文化財研究所>出版物・データ集>物故記事>1976年/昭和51年 http://www.tobunken.go.jp/japanese/bukk…

「実篤と赤絵磁器」展に行けなかった

早稲田大学會津八一記念博物館富岡重憲コレクションの「実篤と赤絵磁器」展は今日まで。13時から展示解説もあったので行くつもりでいたが、とんでもない荒天(強風、ときどき豪雨)のため断念。残念。 東京・大森にあった富岡美術館のコレクションが會津八一…

実篤記念館の梅が満開

実篤記念館の中庭の梅が満開だった。先週の観梅のつどいのときはまだ三分咲きぐらいだったが、このところのあたたかさ(金曜日には春一番が吹いた)で開いたようだ。昨日は天気も良く、梅見にも最適。写真は「武者組」のトップページに掲載した。 武者組 htt…

「実篤グッズ展」(実篤記念館)

昨日、実篤記念館で「実篤グッズ展 〜生活の中の美〜」を見てきた。今からもう30年近くも昔になるが、実篤の絵や言葉を使った商品をあちこちで見かけることができた。それらのコレクションから厳選した展示で、当時を思い出して懐かしく思う人も多かっただろ…

「写真で見る仙川の昔と今」

実篤記念館・公園から近い、調布市東部公民館では、企画展「写真で見る仙川の昔と今 昭和30〜40代の若葉町を中心に」を開いている。8/26〜9/21、月曜休館。会場:東部公民館回廊スペースとあるので、小さな展示だが、ちょうど実篤が調布に移り住んだころの写…

伯養軒の駅弁

以前ネットで実篤の書画をあしらった駅弁というのを見つけたので、先日買ってみた。東北で販売している伯養軒(地元では有名)のお弁当の箸袋に「天味無限」という実篤の文字と絵が入っている。買ってみたのははらこめし。少ないかとも思ったが、けっこうお…

「首都圏ネットワーク」を見た

録画して今日の「首都圏ネットワーク」(NHK総合)を見た。実篤がとりあげられたのは、新聞各紙にも出ていた、「白樺」全160冊が寄贈されたという話題だった。実篤記念館の収蔵庫(だと思う)も出てきたが、同館でも全巻を揃えられず苦労をしているとか。古…

京王線の車内広告で実篤記念館を紹介

京王線の車内、ドアの上に「京王路漫」という沿線の歴史紹介広告が出ている。第1話は近藤勇の愛刀「和泉守兼定」だったが、その第2弾として実篤愛用の硯「澄泥硯」がとりあげられている。実篤が晩年つかった硯だが、使い込んだため真ん中に穴が開いてしま…

調布市観光協会ホームページに実篤

調布市観光協会のホームページがリニューアルされたというので見に行ったが、トップの画像に鬼太郎、深大寺、近藤勇の像にならんで、実篤の像が出ていたのでちょっとびっくり。「ちょうふ八景」に実篤公園と実篤記念館が出てくるが、画像が準備中なのがちょ…

朝の連続テレビ小説の主題歌CDが出ていた

先日千歳烏山の図書館に行くと、NHK朝の連続テレビ小説の主題歌CDが出ていたので、すかさず借りた。その名も「朝ドラ」。2006年2月の発売で、「おんなは度胸」が最新だったが、そこから第1作までさかのぼるように収録されている。実篤作品が原作の「あかつき…

滝田樗陰の遺品にあった原稿・書簡

朝日新聞などによると、滝田樗陰の遺品が日本近代文学館へ寄贈され、7/23にその概要が発表された。「中央公論」の原稿や、樗陰宛ての書簡などで、中には志賀の「雨蛙」の原稿、実篤や里見の原稿(作品名は記事には書かれていない)もあるという。「同文学館…

実篤記念館の夏休み企画「もっと知りたい武者小路実篤」

来週あたりから学校の夏休みが始まるが、実篤記念館でも毎年恒例の夏休み企画「もっと知りたい武者小路実篤」が今日から始まった。工作や調べ学習のサポートなど、さまざまな催しが予定されている。近隣の子どもたちが実篤について知るきっかけになってほし…

実篤記念館友の会のご案内(実篤記念館)

武者小路実篤記念館にはその活動を支援する友の会がある。これまではパンフレットしかなかったが、このたびその案内のページが作成された。詳しくはそちらを参照いただきたいが、隔月で「友の会ニュース」が発行され、入場料の優待や一部グッズの割引販売も…

特別展「白樺派と漱石」展示解説(実篤記念館)

武者小路実篤記念館の特別展「白樺派と漱石 『白樺』創刊100年」の展示解説が、明日5/9(日)13:30〜14:30に行われる。講師は伊藤陽子主任学芸員。白樺派と漱石のつながりや展示品の由来などが聞けると思う。実篤公園も新緑が美しいので、特別展に興味のある方…

『龍となれ雲自ずと来る』(小池邦夫監修)

絵手紙で有名な小池邦夫氏の監修による、実篤の画讃集が清流出版から刊行された(2,310円、税込)。単行本未収録の作品を中心にしたということで、最晩年の作品が多い。そのため、これまでの画讃集とは少し趣が異なっている。墨や硯の写真もあり、これもこれ…

版画展(実篤記念館)

武者小路実篤記念館では3/6(土)から「版画展」を開催中である(4/18(日)まで)。版画というと木版画を思い浮かべがちだが、ドガのエッチングやルオーのリトグラフ、岸田劉生の装幀も版画ということで展示されている。新しい切り口で作品を見るよい機会だ…